皆様こんにちは。
ライフサポーター田中です。
初めましての方、ようこそお越しくださいました。
いつもご覧いただいている方、
本日もご覧くださりありがとうございます。
さて、いよいよ国家資格キャリアコンサルタントの次回試験日が迫ってきていますね。
そのような中こんな不吉すぎるタイトルで申し訳ありませんが…私がキャリコン実技試験で落ちたときに考えたことをまとめてみることで、今の私にとっても、これから受験する方にとっても、残念ながら落ちてしまった方にとっても何か役に立たないかな…という思いを込めて。
第10回国家資格キャリアコンサルタント試験に落ちた私
私は第10回のJCDAが実施するキャリコン試験を受けました。筆記は合格しましたが、実技で不合格…。それまで6年くらい人材業界でコーディネーターしてたのに落ちるって?人の支援をする仕事してたのに落ちるって?なんかもう人の話を聴く資格がないのでは!…とこれまでの社会人生活のすべてを否定されたような気持ちになってとてもショックを受けたのを今でも覚えています。金銭的な点でも、教育訓練給付の追加がもらえないし、もし次実技だけ受けるとしてもお金高いし、落ちて自分のカウンセリングが悪いのはわかったものの、どうしたら良くなって合格点もらえるかわからないから次高い受験料払っても受かるかわからないし…グルグルグル…。と、悩み悲しんでおりました。
追い打ちをかけたのは、一緒に受験していた講座のメンバーのほとんどが合格していたこと。(少なくとも実技は合格したって連絡が多かった…涙)そして、当時細々とチェックしていたTwitterでも「わーい、合格!」ってツイートは見るけど不合格って話は少なくて、あったとしても「学科落ちた…」ってのばかり。もうますます、対人支援は向いていないのでは?!?!?!?と思いへこみました。
でもここであきらめて資格取得を逃したら、応援してくれた先輩方にも講座の仲間にも申し訳なく、そしてまた何のために大金はたいて講座受けたんじゃい!!って気持ちにもなり…私は…なんとか前を向いてもう一度…もう一度だけ…とチャレンジすることにしました。
やったこと1:自分の良いところ・イマイチなところの把握
実技に落ちたことで自尊心が粉砕された私。まずは自分のこれまでの対人支援における良いところとイマイチなところを書き出しました。例えば当時書き出したことは…
- 人の話を聴いていて苦にならない
- 話を頭の中で整理しながら話を聴ける
- 誰かの力になりたい気持ちはある
- 話を聴きたい興味関心は強い
- 言葉を発するのが苦手
- 語彙が少ない
- 沈黙が苦手
- 相手が抵抗に感じそうなことを突っ込むのが怖い
- 怒っている人と話すのが怖い
- 年上の男性と話すのが苦手
- 雑談が苦手
- 方向性のわからない話についていくのが苦手
↑こんな感じで書き出しました。
そして良いところを書き出した周りにはそれを褒めて励ますコメントを書き足しました。イマイチなところや苦手なことには、なぜ苦手と思うのか、苦手と思う背景に何がありそうなのか、どんな考えの間で私が揺れてしまっているのかを書き出しました。(もはやセルフカウンセリングですね)
例えば良いところだったら「人の話を聴いて苦にならない」なら「ずっと話聞いてられるんだもん!対人支援に向いてなくないよ!」とか「話を頭の中で整理しながら話を聴ける」なら「傾聴スキルをゲットして整理しながら話聞けたら無敵だよ!」とか。
イマイチなところだと「言葉を発するのが苦手」なら「どういうこと?言葉を発するときにどう思ってしまうの?」とか「年上の男性と話すのが苦手」なら「どういうこと?どんなふうで苦手と思うの?」とか自分に聞いていって、自分の苦手の思いを言語化していって、恐怖を克服しようと努めました。
試験に落ちてショックを受けた私自身を、まずは大切によしよしヾ(・ω・`)してあげて、苦手なところも一緒に見つめることで「実は苦手じゃないかも、あんまり怖いことじゃないかも」って視野をもたせてあげることをしました。
やったこと2:ロープレ練習会に参加
自分を励ました後は、初回の受験時にもお世話になった先輩方が主催するロープレ練習会に引き続き参加させてほしい旨の連絡をしました。最初その連絡するとき、どう思われるかすごく心配で送信ボタン押すのすごく悩みました。送信したものの、練習会に行くのも気が重くて…。
でもみなさんすごく温かい方々なので、私の気持ちを静かに受け止め、変に励ますでも何するでもなく受け入れて応援してくれました。ほんと心が号泣でした。
【合格した今思うこと・補足】
コロナ前のマンパワーの講座は、地域ごとに養成講座が開講されていました。私は埼玉のクラスに参加していましたが、勉強会を開催してくれている先輩方(マンパワー養成講座出身でJCDAとして埼玉地域で活動している皆様です!聞いた話だと、当時埼玉・東京あたりでは受験生支援が活発だったようです)とつながることができ、ロープレの練習をしていただきました。オンライン講座が増えてからも、オンラインでロープレ練習会が開催されていたようです。
先輩キャリコンは教える専門家…ではないのでこういった練習会については賛否両論をききます。でも私は参加してよかったと思っています。
良かった点は、先輩たちとつながることでキャリコン取得後に有資格者として得られる情報の幅が広がりますし、キャリコン仲間がいることで活動の幅も広がります。資格を活かして活動していく際に先輩や仲間がいるというのは大変頼もしかったです。
良く言われる懸念点は、教える専門家ではないので指導の方向性が人によって違う…とか具体性がないとか…。ただ実際にキャリコンとして相談者の話を聴くとき、相談者は普通の人でいろんな人がいますね。相談者役の人もAさんとBさんでは別の人間ですから、「Aさんが相談者として相談した時にあなたの面談では〇と感じたよ」というお話なので、まずはそういう風に感じさせる自分がいたんだなって情報として得られたよってことでいいと思います。その情報をもって、どう改善していくか一人でイメージできなければ、先輩ならどうするか、先輩はどういってほしかったか等聴けばいいと思います。
何度も言いますが、先輩キャリコンは先生ではないです。相談者役としてお手伝いをしてくれて、指導ではなく自分ならどうするかのアドバイスをくれる存在です。何かを教えてもらえる姿勢で臨むのではなく、相談者がどう感じ、どう思ったかという情報や、先輩キャリコンだったらどう対応するかという情報を得られる場です。そこからの振り返りや改善のための対策はまずは自分で検討しましょう。
得た情報をもって自分で対策をしてみる…ということが苦手・面倒という方は有料の対策講座で「教えてもらう」方がいいかもしれません。
やったこと3:キャリコン系SNSを徘徊
講座の仲間に教えてもらったYouTube動画をすごく見ました。中でも「まんだむてれお」さんの講座がわかりやすくて、ノートにめちゃくちゃメモって講座のテキストにある理論とも照らし合わせて整理をしました。
※当時はまんだむてれおさんのYouTubeを熱い視線でウォッチしていましたが、今はもっと多くのキャリコン受験者向けYouTubeあると思います。近頃はTwitterで情報発信している方もいらっしゃるので、情報収集してみてくださいね。
合格した今思うこと・補足:
あと私がキャリコンになってから愛読しているのがオフィスファーロ鵜飼さんのLINEです。LINEでお友達登録をすると鵜飼さんのカウンセリングの思いが詰まったメッセージを定期的に拝見できるのですが…カウンセリングの向き合い方というか…カウンセラーとして意識したいこと等学びがたくさんあります。受験生時代に読めていたら受験の時の力になったろうなぁと思います。LINEメッセージは不定期ですので、もし私がこれから受験生になるとすれば…まずは鵜飼さんのLINEを登録して、Twitterを追い、まんだむてれおさんのYouTubeで感覚をつかむ…という形で勉強するかなと思います。
やったこと4:(今更ですが)ロープレのすべてを逐語に起こす
落ちてからこれをやるのも良くないですが、ロープレのすべてを逐語に起こしました。これは(許可を得て録音させてもらっていた)他の人のロープレも含めてです。逐語に起こしたうえで、まんだむてれおさんの動画でメモしたことを突き合わせ、このクライアントの話だったらどのような意図をもってどのような問いかけをするか改めて一件一件考える機会を持ちました。
そしてその後…
ここまでを徹底的にやりましてようやく、ラポール形成についてもどういう応答だったら相手がもっと話やすくなるか、私はあなたの話を聴いていてもっと話してほしいよってことが相談者に伝わりやすいかがわかってくる感じになりました。
またカウンセリングの中で素通りしてはいけなさそうなこと、注目した方がいいことも何となくわかるようになります。なんとなくわかるというと語弊があるな…これは勘でやっているわけではなくて、相談者の話について疑問が浮かびやすくなる…という感覚です。自己概念のようなものをキャッチして「それって…?」って聞いてみたくなる気持ちが出てくるようになります。その自己概念のようなものをキャッチすることによって、相談者の「いま」を一緒に眺めようとすることができる。
試験に合格するためだけなら、「相談者のいまを一緒に眺めようとする」…ここまでできればいいんです。というのも試験の場合は60分ある面談のうちの最初の15分であって、
キャリアコンサルタントとして相談者を尊重する態度や姿勢(身だしなみを含む)で、相談者との関係を築き、問題を捉え、面談を通じて相談者が自分に気づき、成長するような応答、プロセスを心がける
試験要項 – 受験案内 | 国家資格 キャリアコンサルタント試験 (jcda-careerex.org)
…ができているか見られているからです(JCDA試験の場合)。なにも15分間で問題解決!までいかなくていいのです。相談者がどんな思いとどんな思いの間でモヤモヤしてしまっているのか、まずはそれを一緒に見られる状態になれていれば、相談者が話せる土台ができ、冒頭15分であるべき状態に至ることができます。
終わりに
上記のような感じで学習を進め、何とか11回の試験で合格することができました。11回の試験を受けた後も実は自信がなくて「これでよかったのかな」としか思えなかったです。でも、11回のときにはじめて「相談者の人がどんな気持ちとどんな悩みを抱えて相談にきていたか」を言語化することができました。(10回のときはよくわからなかった…)
恥ずかしながら、当時の私はありたい姿やこうであると思ったことと現実の間で揺れてモヤモヤすることがある…というようにモヤモヤするときにも構造があることが頭に入っていなかったんですね。先の良いところの書き出しで「頭の中で話の整理ができる」云々言ってしまって穴に入って埋まりたい気分です(笑)。11回のときは、相談者の話を共感的にききつつ、俯瞰してみるもう一人の自分も置きつつ、相談者の気持ちがどんなことで揺れているのか、相談者はどんなことを大切にしたいのか、どんな自分を守りたいのか等々意識しながら聴くことができた気がします。
(そして後に、JCDA立野会長の本を読んで、「なんやて!もっと早く教えてや~!」ってなるという…なので立野会長の本もおススメしているのです。。詳細はこちら)
今回キャリコンの試験で一度落ちたことで、絶望と悲しみの底(大げさですが…笑)から抜け出ることを体験する機会を得られました。抜け出るとき改めて自分を見つめなおすことができて自分のことが少し好きになれたし、支え助けてくれる人がこんなにいるのかとうれしくて、なんかもうみんな大好き!と人の温かさを改めて感じる機会も得られました。少量だった自己肯定感が少しアップして、落ちた経験に意味をしっかり見出すことができました。
私はこのような流れで落ちた後を過ごし、再受験をすることを決め、合格をしキャリコンになりました。今この記事を読んでいる方の中には、もしかしたら私と同じように実技に落ちて、へこんでお気持ちチャージ中の方もいるかもしれません。実技で不合格って本当にショックが大きいです。学科だったら勉強すれば努力すれば何とかなるって気持ちになれるけど、実技はどう頑張ったらいいのかイメージしづらい。自分という人間に問題があるのでは?と思うというのは相当なものです。傷は深いですから、再受験するかしないかは自分で決めればいいんです。
でももし、気持ちのチャージができてもうひと踏ん張り頑張ろうと思えたら、チャレンジすることで何か得られるものはあります。微力ながらお手伝いできることがあれば致しますので、その際はお気軽にお声かけくださいね。
★そのほか関連記事★
【私のキャリコン活用術】キャリコン×占い師
本日もご覧くださりありがとうございました!
キャリアコンサルタント
四柱推命鑑定士
田中 あつみ
★鑑定のご依頼・詳細はこちら
★Twitterはこちら
★ご連絡はこちら
★↓公式ライン